ホーム > 医院紹介 > 精神障害に対する薬物療法の意義と役割について > 睡眠薬の分類とその特徴について
睡眠薬の歴史は1880年代に開発されたパルピツール酸塩系に始まります。しかし、パルビツール酸塩系睡眠薬は耐性、依存性を形成しやすく、呼吸中枢を強く抑制し死亡へ至ることもあったため、「睡眠薬は恐ろしい薬」としう印象を社会に植えつけることとなりました。
現在、睡眠薬として使用されるのは、1950年代以降に開発されたベンゾジアゼピン(BZ)系睡眠薬と1980年代以降に開発された非BZ系の睡眠薬がほとんどです。
ここでは不眠の理由、タイプや、代表的な睡眠薬である「ベンゾジアゼピン(BZ)系睡眠薬」、「非BZ系睡眠薬」、「睡眠導入薬」の種類、薬理作用、正しい使い方に加え、服用時の注意事項・副作用などについてご紹介します。
まず、眠れない理由について簡単に触れてみます。
逆に、眠れているような気がするが、いくら寝ても眠気が取れない、朝起きられない、だるい・疲れやすいというケースもあります。眠れているのに眠い、だるいという症状の場合は、また別の疾患等が考えられる場合がありますので、医師に相談しましょう。
上記をふまえて、不眠のタイプは以下の4つに分けられます。
この4つの症状は、1つだけではなく組み合わさって起きることもあります。