厳しい時代が続く中、過労や過労死が問題となっています。不当な労働時間を強要するブラック企業もなくなりません。時間外労働、サービス残業、休日までけずられてしまう事も珍しくありません。ストレス、プレッシャ一、疲労など蓄積されれば過労を招きます。過労で亡くなる方の中には突然死で亡くなる方も多いのです。どんな状況が過労を招き、何が命を危険にさらす事になるのか、過労について知ってもらいたい事を紹介します。
肉体疲労や精神疲労など日々の「つかれ」は、食事や睡眠を十分にとる事で回復しますが、過酷な労働が続き疲労が蓄積されると、睡眠等では回復できなくなります。
この通常では回復されない蓄積された疲労が『過労』です。睡眠時間とストレスが過労に大きくかかわっており、長時間の無理な労働が、脳や心臓に多くの負担を与えてしまいます。睡眠時間が不足していると、疲労が蓄積されていきます。適度な休息や休日を取れず、心身共に疲労が続く状態で、更に仕事の納期や、無理なノルマやプレッシャーが与えるストレスが心筋梗塞、脳出血、急性心不全などといった過労死を招いてしまうのです。
人体は過度なストレスから心身を守るために、攻撃性の高いホルモンを分泌して、血圧や血糖値を上昇させます。心拍数が増え、心臓の収縮も促す働きもあるので、この状態が継続すると脳や心臓に負担がかかってしまうのです。
ストレスは自律神経のバランスも崩します。リラックスした状態では血圧が下がり、緊張状態になると血圧が上がります。ストレスは強い緊張状態を引き起こし、さらに血圧を急激に上昇させます。バランスを崩した自律神経は、免疫低下を引き起こし病気にかかりやすく、治りにくい体にしてしまいます。過労死は突然死と言われていますが、前兆として全身のだるさや疲労感、胸痛、冷汗、息切れ、手足のしびれ、頭痛などの症状があらわれる事が多いようです。疲労感が抜けない、体調不良が続いている人は、無理をせずリラックスできる休養を取りましょう。