リワーク・プログラム(その42) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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リワーク・プログラム(その42)

千里中央駅直結・大阪府 豊中市、心療内科 精神科「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク・プログラム」の42回目です。前回に続き、リワーク・プログラム(職場復帰支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。

【続き→】◎外部のリワーク・プログラムを使って復職リワーク)支援を行っているB社

次に総合卸売会社のB社です。B社の場合は支店が全国各地にあるのと、社員数が多いというのがあり、今までに管理者向けに何度かうつ病セミナーみたいなのは行っていたそうですが、その情報や知識といったのが一般社員までに伝わる事がなかなか出来ずにいました。
当時はまだうつ病による休職者というのはいなかったのですが、メンタルヘルス不調のある社員がいて、彼らに対しては上司や支店毎での対応といったパターンが多く
うつ病休職者がいずれ復職するリワークする)だろうし、そうなった時の復職支援リワーク支援)が何も用意されていない
○会社としてうつ病休職者の情報リワーク・プログラムを一本化し、共有できないだろうか?
という考えが人事部で話題となり、そこからリワーク・プログラムの作成を決定しました。しかしB社には産業医がおらず、人員的な問題もあったので復職支援といったリワーク支援といった)のを取り扱っているC社にリワーク・プログラムの作成復職支援についてリワーク支援について)の指導を依頼しました。
B社にリワーク・プログラムを依頼されたC社は、
○社員へのストレスチェック検査を実施
○相談できる提携医療機関(精神科心療内科)の情報提供
リワーク・プログラムの活用法の指導・分析
といったのも行いました。これによりそれまでB社としては「復職後リワーク後)のメンタルヘルスケア」をメインにと考えていたのですが、上記のような事を自社で行う内に「休職中のメンタルヘルスケアも重要」というのを知るようになりました。
そこでそれまでの復職後をメインリワーク後をメイン)とするのではなく、休職中・休職から復職する判断リワークする判断)・休職後といった段階毎のリワーク・プログラムに仕様を変更しました。
この段階毎のリワーク・プログラムは会社として、休職している社員のメンタルヘルス不調の把握・復職が可能リワークが可能)かどうかの判断といったのが可能になりました。そしてリワーク・プログラム作成後に、実際にメンタルヘルス不調を訴え休職した社員が、職場復帰する時リワークする時)にスムーズにリワーク支援が出来ました。
B社のように社員数が多かったり、支店が各地にあって情報の共有化が難しいという場合は、この外部のリワーク・プログラムへ依頼する形の方が、自分たちでするよりもかなり効果のあるリワーク・プログラムを作る事が出来ます。
勿論リワーク・プログラム作成に対して費用はかかりますが、うつ病での休職者にかかるコストを考えると安いといえるし、一過性のものではありませんから効果としては高いといえるのではないかと思います。
何よりも、うつ病メンタルヘルス不調の社員を作らない、メンタルヘルス不調の社員が居る場合にバックアップが出来るという安心感は会社としても、うつ病休職者本人にも高いのではないでしょうか。

以上、千里中央、心療内科「杉浦こころのクリニック」(豊中市・千里ニュータウン・千里セルシー3階)の杉浦でした。

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