リワーク・プログラム(その37) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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リワーク・プログラム(その37)

千里中央駅直結・大阪府 豊中市、心療内科 精神科「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク・プログラム」の37回目です。前回に続き、リワーク・プログラム(職場復帰支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。

【続き→】◎どうやってリワーク・プログラムを導入するか?

ここで企業で導入が進められているリワーク・プログラムですが、どうやってリワーク・プログラムを導入しているのでしょうか?

導入法1:産業医との連携
企業の中には医務室や診療所があるところがあり、そういったところには産業医が常駐しています。この産業医と人事・労務のスタッフが連携して、うつ病休職者とのカウンセリングなどからリワーク・プログラムを作成・導入するという方法があります。
ただこの方法は産業医がいる事もですが、願わくば休職者のうつ病を担当している主治医も出来ればいてもらった方が良いのと、時間的・作業的に作業が難しいというのがあるのでケースとしては理想的ですが、この方法での実例は少ないといえます。

導入法2:リワーク施設の利用
企業でのリワーク・プログラムで一番多く取られているのが、リワーク施設を利用したリワーク・プログラムの導入ですどんなリワーク施設かというと、例えば公的なリワーク施設であれば地域の精神保健福祉センターや障害者職業センターといったリワーク施設
民間であれば精神科病院または精神科のある総合病院で行われているリワーク・プログラムに参加してもらうという形でのリワーク・プログラム導入です。
医師(精神科医・心療内科医)などのうつ病を専門にしているプロによる復職リワーク)に向けてのリワーク・プログラム復職後リワーク後)のトラブルというのは防げるので、これはうつ病休職者の働きやすさにも繋がってくるといえます。
ただこのリワーク・プログラムは「通える」というのが前提なので、全てのうつ病休職者が利用できるとは限らないので、この点についてはよく確認をした方がいいでしょう。

リワーク・プログラムの導入は、あくまでもうつ病休職者の為のもの

ここでリワーク・プログラム(職場復帰支援プログラム)は「社員が復職するリワークする)にあたっての企業としての姿勢」とみられることがあります。そして社員に早く復職して欲しいリワークして欲しい)からとリワーク・プログラムを導入して利用を促すというケースもあります。
リワーク・プログラムを導入すれば、確かに社員にも社外にも
うつ病の休職者について、きちんとしたメンタルヘルス対策やリワーク支援対策がある」
と思われますが、このリワーク・プログラムはあくまでも
うつ病で休職している社員
の為のものです。だから「うちにはリワーク・プログラムがあるから、リワーク・プログラムを受けてから職場復帰してくださいリワークしてください)」とか
実際リワーク・プログラムを受ける予定のうつ病休職者に対して
「いつ頃、復職できるリワークできる)ようになるの?」「本当にリワーク・プログラムを受けて働けるようになるの?」
というようなプレッシャーをかけるような事は禁物です。
リワーク・プログラム(復職支援プログラム)は、うつ病による休職者の為のもの。そしてリワーク・プログラムの内容をよく把握して利用しやすい形にするというのが、うつ病休職者のいる企業の人事や労務担当のスタッフの役目といえるのではないでしょうか。

以上、千里中央、心療内科「杉浦こころのクリニック」(豊中市・千里ニュータウン・千里セルシー3階)の杉浦でした。

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