ホーム > ブログ > 心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(その29)
2020年04月04日
千里中央(大阪府豊中市・北摂千里ニュータウン)、心療内科(メンタルヘルス科)・復職支援(リワークおよびリワークプログラム)協力医療機関「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(勤労者の心療内科的健康)」の29回目です。引き続き、心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(心療内科的健康)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖職場のメンタルヘルス概観(職場の心療内科的健康概観)〗(ⅩⅩⅧ)
~職場のメンタルヘルス不調の背景因子(職場の心療内科的健康不調の背景因子)⑱~
◎職場のメンタルヘルス評価法(職場の心療内科的健康評価法)ⓓ
A.質問紙によるメンタルヘルス評価(質問紙による心療内科的健康評価)(ⅲ)
⇒仕事の要求度-コントロール-メンタルヘルス支援(心療内科的健康支援)モデルに基づくメンタルヘルス評価(基づく心療内科的健康評価)に限らず、どのような職場のメンタルヘルス(職場の心療内科的健康)評価ツールも、職業性ストレスによるメンタルヘルス影響(心療内科的健康影響)を必ずしも網羅できているわけではないです。それぞれの職場のメンタルヘルス評価(職場の心療内科的健康評価)ツールの特性や限界をふまえて、多面的にメンタルヘルス的に検討(心療内科的健康的に検討)することが望ましいです。ここでは、職業性ストレスを理解するためのもう一つのメンタルヘルス視点(心療内科的健康視点)として、努力-報酬不均衡モデルに基づくメンタルヘルス評価(努力-報酬不均衡モデルに基づく心療内科的健康評価)を紹介します。このモデルでは、仕事に投じた「努力」と仕事から得られた「報酬」の2つのメンタルヘルス視点(2つの心療内科的健康視点)から、慢性的な仕事のストレスがメンタルヘルス評価(心療内科的健康評価)されます。「努力」には、「要求度」、「責任」、「ストレス」の3つのメンタルヘルス側面(心療内科的健康側面)が含まれ、「報酬」は、経済的なメンタルヘルス側面(経済的な心療内科的健康側面)(金銭)、心理的なメンタルヘルス側面(心理的な心療内科的健康側面)(尊重)、キャリアに関するメンタルヘルス側面(キャリアに関する心療内科的健康側面)(昇進や職の安定性)の3つのメンタルヘルス側面(3つの心療内科的健康側面)から構成されます。他の職業性ストレスのメンタルヘルス評価にはない「報酬」(心療内科的健康評価にはない「報酬」)というメンタルヘルス視点は特筆すべき(心療内科的健康視点は特筆すべき)です。努力が報われない(仕事に投じた努力に対して、得られた報酬が釣り合わない)高努力-低報酬のメンタルヘルス状況(心療内科的健康状況)が、メンタルヘルス問題(心療内科的健康問題)の一因となることが明らかにされています。
努力-報酬不均衡モデルに基づく職場のメンタルヘルス評価ツール(職場の心療内科的健康評価ツール)として、わが国では、「日本語版努力報酬-不均衡モデルメンタルヘルス調査票(心療内科的健康調査票)」が開発されています(e.g.Tsutsumi,2000)。この職場のメンタルヘルス評価ツール(心療内科的健康評価ツール)は、「努力」をメンタルヘルス測定(心療内科的健康測定)する6項目、「報酬」をメンタルヘルス測定(「報酬」を心療内科的健康測定)する11項目の合計17項目から構成され、職場ごとに「努力」と「報酬」のメンタルヘルスバランス(心療内科的健康バランス)をみる「努力-報酬不均衡メンタルヘルス得点比(心療内科的健康得点比)」を算出することで、「仕事のストレス判定図」と同様の「メンタルヘルスリスク(心療内科的健康リスク)」を推定できます。この職場のメンタルヘルス評価ツールでも、活用に際して(心療内科的健康評価ツールでも、活用に際して)は、「仕事のストレス判定図」と同様の配慮やメンタルヘルス啓発活動(心療内科的健康啓発活動)が必要です。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)・職場復帰支援(リワーク支援およびリワーク支援プログラム)協力医療機関「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。