ホーム > ブログ > 心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(その23)
2020年03月11日
千里中央(大阪府豊中市・北摂千里ニュータウン)、心療内科(メンタルヘルス科)・復職支援(リワークおよびリワークプログラム)協力医療機関「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(勤労者の心療内科的健康)」の23回目です。引き続き、心療内科医の役割と勤労者のメンタルヘルス(心療内科的健康)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖職場のメンタルヘルス概観(職場の心療内科的健康概観)〗(ⅩⅫ)
~職場のメンタルヘルス不調の背景因子(職場の心療内科的健康不調の背景因子)⑫~
◎勤労者のメンタルヘルス評価法(勤労者の心療内科的健康評価法)ⓕ
B.メンタルヘルス評価(心療内科的健康評価)とそのためのメンタルヘルス情報収集(心療内科的健康情報収集)(ⅲ)
5α.個別メンタルヘルス相談(個別心療内科的健康相談)
⇒事業場内で行われる個別メンタルヘルス相談(事業場内で行われる個別心療内科的健康相談)としては、メンタルヘルス科対面面接(心療内科的健康科対面面接)、電話、書面(イントラネットによるメンタルヘルス科メール相談(心療内科的健康科メール相談)を含む)があります。電話や書面は、メンタルヘルス相談(心療内科的健康相談)の入口として活用することは有用であるが、メンタルヘルス相談依頼者(心療内科的健康相談依頼者)とメンタルヘルス対応者(心療内科的健康対応者)の物理的距離が近いことから、その後にメンタルヘルス科対面面接につなぐ(心療内科的健康科対面面接につなぐ)ことを原則としたいです。事業場によっては、産業医や看護職、さらには心理職(カウンセラー)などメンタルヘルス職(心療内科的健康職)やメンタルヘルス科専門医(心療内科的健康科専門医)(精神科医・心療内科医)がメンタルヘルス相談室(心療内科的健康相談室)等で定期的に個別メンタルヘルス相談(定期的に個別心療内科的健康相談)、あるいは随時個別メンタルヘルス相談を行っている(随時個別心療内科的健康相談を行っている)ところがあります。そのようなメンタルヘルス相談窓口(心療内科的健康相談窓口)を開設することは、メンタルヘルス対策(心療内科的健康対策)として重要であり、メンタルヘルス指針(心療内科的健康指針)においても勧められています。
以下では、メンタルヘルス情報収集の場(心療内科的健康情報収集の場)という意味に限定せず、個別メンタルヘルス相談を行う際(個別心療内科的健康相談を行う際)の留意点をまとめます。
まず、個別メンタルヘルス相談を開始(個別心療内科的健康相談を開始)するにあたっては、その個別メンタルヘルス相談の枠組みを決め(その個別心療内科的健康相談の枠組みを決め)、事業場内に周知しておくことが重要になります。個別メンタルヘルス相談の枠組み(個別心療内科的健康相談の枠組み)とは、表4に示したメンタルヘルス事項(心療内科的健康事項)です。たとえば、労働安全衛生法第70条の2に基づく「事業場における勤労者のメンタルヘルス保持(勤労者の心療内科的健康保持)増進のためのメンタルヘルス指針(増進のための心療内科的健康指針)」が示すトータルヘルス・プロモーション・プラン(THP)のメンタルヘルス相談(トータルヘルス・プロモーション・プラン(THP)の心療内科的健康相談)は、表5の枠組みを持っています。
◇表4 メンタルヘルス科面接(心療内科的健康科面接)による個別メンタルヘルス相談の枠組み(心療内科的健康相談の枠組み)
『●扱うメンタルヘルス問題(心療内科的健康問題)の範囲
●メンタルヘルス問題解決(心療内科的健康問題解決)のしかた
→事業場内の他部門との連携/事業場外のメンタルヘルス専門機関(心療内科的健康専門機関)(メンタルヘルス科専門病院(心療内科専門病院)・メンタルクリニック(心療内科クリニック))との役割分担、連携/いわゆるメンタルヘルス科治療的(心療内科治療的)な行為は?
●緊急時のメンタルヘルス対応(心療内科的健康対応)
→自傷他害の恐れの強い場合
●メンタルヘルス科面接場所(心療内科的健康科面接場所)
●メンタルヘルス科面接時間(心療内科的健康科面接時間)
●メンタルヘルス情報(心療内科的健康情報)の共有・メンタルヘルス情報開示(心療内科的健康情報開示)
●メンタルヘルス担当者(心療内科的健康担当者)
●メンタルヘルス科面接記録方法(心療内科的健康科面接記録方法)』
◇表5 THPにおけるメンタルヘルス相談の枠組みの原則(心療内科的健康相談の枠組みの原則)
『●扱うメンタルヘルス問題の範囲(心療内科的健康問題の範囲)
→主として仕事に関連したメンタルヘルス問題(仕事に関連した心療内科的健康問題)/健康障害(メンタルヘルス障害(心療内科的健康障害))レベルは扱わない
●メンタルヘルス問題解決のしかた(心療内科的健康問題解決のしかた)
→傾聴を中心とする/場合によって、上司と連携する/メンタルヘルス科治療行為(心療内科治療行為)は行わない、必要な場合には、外部メンタルヘルス機関(心療内科的健康機関)(メンタルヘルス科病院(心療内科病院)・メンタルクリニック等(心療内科クリニック等))に紹介
●メンタルヘルス相談場所(心療内科的健康相談場所)→事業場内
●メンタルヘルス相談時間(心療内科的健康相談時間)→就業時間中の1時間以内/回を推奨
●メンタルヘルス相談実施者(心療内科的健康相談実施者)→メンタルヘルス研修履修者(心療内科的健康研修履修者)(保健師、心理職(産業カウンセラー)など産業メンタルヘルス職(産業心療内科的健康職))
●メンタルヘルス相談対象(心療内科的健康相談対象)→メンタルヘルス疾患(心療内科的健康疾患)に至っていない勤労者
●メンタルヘルス情報の取り扱い(心療内科的健康情報の取り扱い)→産業医とメンタルヘルス情報を共有(心療内科的健康情報を共有)する』
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)・職場復帰支援(リワーク支援およびリワーク支援プログラム)協力医療機関「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。