ホーム > ブログ > リワーク(復職支援)プログラム(その43)
2019年03月21日
千里中央(大阪府 豊中市・北摂 千里ニュータウン)、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク(復職支援)プログラム」の43回目です。引き続き、リワークプログラム(復職支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖リワークプログラムなど復職支援デイケア(復職支援プログラムなど復職支援デイケア)で患者様はなにをするか〗(ⅩⅣ)
◎リワークプログラムの流れ(復職支援プログラムの流れ)④
~復職支援施設(リワーク施設)スタッフが「リワークプログラム評価表(復職支援プログラム評価表)」でメンタルヘルス状態の回復度、つまり復職準備性(リワーク準備性)を判定する~
⇒長い期間にわたるリワークプログラム(長い期間にわたる復職支援プログラム)。そのリワークプログラムの過程(復職支援プログラムの過程)で、客観的にメンタルヘルス状態の回復度を知る手がかり、つまり客観的に復職準備性を知る手がかり(リワーク準備性を知る手がかり)になるのが、定期的にチェックされる「リワークプログラム評価表」(定期的にチェックされる「復職支援プログラム評価表」)です。リワークプログラムでの問題点(復職支援プログラムでの問題点)の提起や復職支援の目標設定(リワークの目標設定)などにも役立ちます。
■リワークプログラムなどデイケア(復職支援プログラムなどデイケア)では、メンタルヘルス状態の回復度を定期的にチェック、つまり復職準備性を定期的にチェック(リワーク準備性を定期的にチェック)している
⇒リワークプログラムの特徴(復職支援プログラムの特徴)は、リワークプログラムでおこなったこと(復職支援プログラムでおこなったこと)が、患者様の生活や行動、メンタルヘルスや復職支援にどのような効果をもたらしたか(リワークにどのような効果をもたらしたか)、フィードバックすることです。
リワークプログラムの効果をフィードバック(復職支援プログラムの効果をフィードバック)するため、復職支援施設スタッフ(リワーク施設スタッフ)は定期的にリワークプログラム参加者(復職支援プログラム参加者)のリワークプログラムでの様子(復職支援プログラムでの様子)を観察し、「リワークプログラム評価表」をつけて(「復職支援プログラム評価表」をつけて)います。リワークプログラム参加者自身(復職支援プログラム参加者自身)によるリワークプログラムでの自己評価(復職支援プログラムでの自己評価)と、復職支援施設スタッフによる評価(リワーク施設スタッフによる評価)を比較することで、リワークプログラムでの自己評価が適正かどうか(復職支援プログラムでの自己評価が適正かどうか)をみることができます。例えば、リワークプログラムでの自己評価が高すぎる(復職支援プログラムでの自己評価が高すぎる)と、リワークプログラムの中(復職支援プログラムの中)で、リワークプログラム参加者自身が自分ではできる(復職支援プログラム参加者自身が自分ではできる)と思っているのに、周囲がリワークプログラム参加者自身を理解(復職支援プログラム参加者自身を理解)してくれないと、リワークプログラムへの不満(復職支援プログラムへの不満)を抱えてしまいます。一方、リワークプログラムでの自己評価が低すぎる(復職支援プログラムでの自己評価が低すぎる)と、リワークプログラムなどデイケアの中(復職支援プログラムなどデイケアの中)で、リワークプログラム参加者自身が自分のできている部分(復職支援プログラム参加者自身が自分のできている部分)に目を向けられず、次の復職支援ステップ(リワークステップ)などリワークプログラムが進むこと(復職支援プログラムが進むこと)をためらってしまいます。最終的に、リワークプログラムでの評価のズレ(復職支援プログラムでの評価のズレ)はどうして生じたのか、復職支援施設スタッフとの話し合い(リワーク施設スタッフとの話し合い)をとおして、自分のメンタルヘルス状態や復職支援状態(リワーク状態)、周囲の復職支援状況(周囲のリワーク状況)を受け入れていきます。また、リワークプログラム参加者で自分が信じられない人(復職支援プログラム参加者で自分が信じられない人)も、復職支援施設スタッフによる客観的な評価(リワーク施設スタッフによる客観的な評価)をみることで、メンタルヘルス状態や復職支援状態を客観的に把握(リワーク状態を客観的に把握)したり、リワークプログラムでの自己評価の見直し(復職支援プログラムでの自己評価の見直し)ができます。
この「リワークプログラム評価表」の結果(「復職支援プログラム評価表」の結果)をメンタルヘルス専門医(精神科医・心療内科医)や復職支援施設など医療機関(リワーク施設など医療機関)のスタッフ、患者様本人が共有することで、リワークプログラムの課題(復職支援プログラムの課題)を明確にし、メンタルヘルス治療やリワークプログラムの見直し(復職支援プログラムの見直し)、復職支援の目標設定(リワークの目標設定)をするときに、とても役立ちます。リワークプログラム評価表は、患者様を多角的に評価できる(復職支援プログラム評価表は、患者様を多角的に評価できる)しくみになっています。リワークプログラムでの評価は4段階などの数値(復職支援プログラムでの評価は4段階などの数値)で示され、数字では表せないことは、リワークプログラム評価表でのコメント(復職支援プログラム評価表でのコメント)として表記されます。具体的には、リワークプログラムへの出席率(復職支援プログラムへの出席率)などのリワークプログラムにおける実績(復職支援プログラムにおける実績)から、メンタルヘルス状態まで、さまざまな項目で評価されます。実施する復職支援施設(実施するリワーク施設)によって、リワークプログラムでの評価の仕方(復職支援プログラムでの評価の仕方)は異なるが、あるリワークプログラム評価表では各項目を4段階で評価し点数化(ある復職支援プログラム評価表では各項目を4段階で評価し点数化)しています。その他、リワークプログラム評価表のコメント欄(復職支援プログラム評価表のコメント欄)には、リワークプログラム評価表の点数(復職支援プログラム評価表の点数)だけではわかりにくいことやリワークプログラム参加者本人の特性(復職支援プログラム参加者本人の特性)、復職後(リワーク後)に配慮すべきことについて、記述されます。
また、職場の産業医や人事担当者らとのメンタルヘルス情報や復職支援情報(リワーク情報)交換のときに、患者様の同意を得て、リワークプログラム評価表を用いる(復職支援プログラム評価表を用いる)こともよくあります。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科(メンタルヘルス科)「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。