ホーム > ブログ > リワーク(復職支援)プログラム(その41)
2019年03月02日
千里中央(大阪府 豊中市・北摂 千里ニュータウン)、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク(復職支援)プログラム」の41回目です。引き続き、リワークプログラム(復職支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖リワークプログラムなど復職支援デイケア(復職支援プログラムなど復職支援デイケア)で患者様はなにをするか〗(Ⅻ)
◎本人向け復職支援アドバイス(リワークアドバイス)⑨
~リワークプログラムなどデイケア(復職支援プログラムなどデイケア)での認知行動療法で、自分の考え方を確認する~
⇒ものごとのとらえ方や考え方にクセがないかをリワークプログラムで自覚(復職支援プログラムで自覚)し、リワークプログラムへ参加(復職支援プログラムへ参加)することにより、現実的で幅広い考え方ができるようにしていきます。リワークプログラムで実践(復職支援プログラムで実践)されている技法として、復職支援コラム法(リワークコラム法)や、復職支援グループワーク(リワークグループワーク)、復職支援ロールプレイ(リワークロールプレイ)などの復職支援方法(リワーク方法)が用いられます。なお、リワークプログラムなど復職支援デイケアをグループでおこなう(復職支援プログラムなど復職支援デイケアをグループでおこなう)場合、リワークプログラム参加メンバー(復職支援プログラム参加メンバー)を固定する復職支援施設(固定するリワーク施設)とリワークプログラム参加メンバーを固定しない(復職支援プログラム参加メンバーを固定しない)復職支援施設(リワーク施設)がありますが、復職支援施設で実践(リワーク施設で実践)するリワークプログラムの内容(復職支援プログラムの内容)は同じです。
■認知行動療法のモデルをリワークプログラムで理解(復職支援プログラムで理解)する
⇒認知(思考)の仕方と、メンタルヘルス、行動、身体症状の関わり方をリワークプログラムなどデイケアへの参加で理解(復職支援プログラムなどデイケアへの参加で理解)し、具体的な復職支援状況(具体的なリワーク状況)をリワークプログラムで想定(復職支援プログラムで想定)しながら、認知行動療法で認知の幅を広げていきます。つまり、認知行動療法のモデルとは、「復職支援状況(リワーク状況)」をどのように「認知」するかによって、「行動」「メンタルヘルス」「身体症状」が変わってくるという図式です。この図式に自分の復職支援状況を当てはめ(自分のリワーク状況を当てはめ)、認知や行動の問題点をリワークプログラムで探って(復職支援プログラムで探って)いきます。
■自分の考えやメンタルヘルス状況をリワークプログラムで書き出す(復職支援プログラムで書き出す)
⇒ネガティブなメンタルヘルスになったときのことをリワークプログラムで思い浮かべ(復職支援プログラムで思い浮かべ)、そのときのメンタルヘルス状況をリワークプログラムなどデイケアで書き(復職支援プログラムなどデイケアで書き)、適応的な思考をリワークプログラムで検討(復職支援プログラムで検討)していきます。たとえば、自分の復職支援状況(自分のリワーク状況)やメンタルヘルス、思考などをリワークプログラムの表(復職支援プログラムの表)に書き出していくと、復職支援活動(リワーク活動)が整理しやすくなります。このような復職支援活動の整理方法(リワーク活動の整理方法)を復職支援コラム法による技法(リワークコラム法による技法)といいます。リワークプログラムで書き出す項目(復職支援プログラムで書き出す項目)の数によって、5つの復職支援コラム法(5つのリワークコラム法)、7つの復職支援コラム法(7つのリワークコラム法)などとよびます。
■落ちこんでしまう考え方などメンタルヘルス症状に気づく
⇒うつ病などメンタルヘルス不調の人には、「全か、無か」「すべき思考」「過度の一般化」「レッテル貼り」「マイナス思考」などの考え方がよくみられます。こうした認知の仕方にとらわれていないか、リワークプログラムでの心理教育(復職支援プログラムでの心理教育)における集団認知行動療法で自分をみつめてみましょう。
落ちこんでしまう考え方などメンタルヘルス症状の例としては、「5つの仕事のうち、ひとつが終わらなかった。もうおしまいだ」「上司にあいさつしたが、無視された。私は嫌われている」などがあるが、逆に、幅広い考え方の例としては、「5つの仕事のうち、4つまではできた」「上司にあいさつしたが、返事がなかった。気づかなかったのだろう」などとなります。
リワークプログラムなど集団での心理教育(復職支援プログラムなど集団での心理教育)における認知行動療法により、認知のクセを修正していくことは、うつ病などのメンタルヘルス不調の再発予防に役立ちます。リワークプログラムなどデイケアでの集団療法に参加(復職支援プログラムなどデイケアでの集団療法に参加)することで、以前と同じメンタルヘルス状況や同じ復職支援状況(同じリワーク状況)でも、柔軟で現実にあったメンタルヘルス対応や復職支援対応(リワーク対応)をとれるようになっていくのです。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科(メンタルヘルス科)「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。