ホーム > ブログ > リワーク(復職支援)プログラム(その33)
2019年02月07日
千里中央(大阪府 豊中市・千里ニュータウン)、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク(復職支援)プログラム」の33回目です。引き続き、リワークプログラム(復職支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖リワークプログラムなど復職支援デイケア(復職支援プログラムなど復職支援デイケア)で患者様はなにをするか〗(Ⅳ)
◎本人向け復職支援アドバイス(リワークアドバイス)①
~リワークプログラムを受ける(復職支援プログラムを受ける)ときの注意点~
⇒リワークプログラムは治療(復職支援プログラムは治療)。リワークプログラムに参加(復職支援プログラムに参加)するときに大切なのは、患者様自身が主体的にリワークプログラムへ参加(主体的に復職支援プログラムへ参加)し、自分でリワークプログラムの問題を解決(自分で復職支援プログラムの問題を解決)しようとすること。また、リワークプログラムは集団活動(復職支援プログラムは集団活動)であるため、リワークプログラムのルールを守る(復職支援プログラムのルールを守る)ことも必須です。
■うつ病などメンタルヘルス不調を治すのは自分自身
⇒まず最初に、なぜ職場うつ病などメンタルヘルス不調で休職に至ったのかを考え、リワークプログラム参加を検討(復職支援プログラム参加を検討)しますが、リワークプログラムなどデイケア(復職支援プログラムなどデイケア)は、ただ参加していれば復職できる(リワークできる)というものではありません。復職支援成功(リワーク成功)のポイントは、患者様自身の復職へのモチベーション(リワークへのモチベーション)にかかっています。
受け身の姿勢が目立つリワークプログラム参加者(復職支援プログラム参加者)もいますが、自分の意思でリワークプログラムに参加(自分の意思で復職支援プログラムに参加)し、リワークプログラムの目的(復職支援プログラムの目的)をよく理解して、自分自身が積極的にリワークプログラムにとりくむ(積極的に復職支援プログラムにとりくむ)姿勢が、メンタルヘルス状態の回復や復職支援成功のカギ(リワーク成功のカギ)を握ります。逆に、復職へのモチベーションが低い(リワークへのモチベーションが低い)とリワークプログラム参加が延期(復職支援プログラム参加が延期)されることもあります。
リワークプログラム自体(復職支援プログラム自体)やほかのリワークプログラム参加者(ほかの復職支援プログラム参加者)に不満がある場合は、復職支援施設(リワーク施設)スタッフに相談してリワークプログラムへの理解(復職支援プログラムへの理解)を深めたり、なぜ、リワークプログラムなどデイケア自体(復職支援プログラムなどデイケア自体)を不満に思うのか、リワークプログラム参加で自分自身をみつめる機会(復職支援プログラム参加で自分自身をみつめる機会)にするとよいでしょう。また、リワークプログラム参加者全体の利益(復職支援プログラム参加者全体の利益)を守るためにリワークプログラムでのルール(復職支援プログラムでのルール)がもうけられているので、守りましょう。リワークプログラム自体が小さな社会(復職支援プログラム自体が小さな社会)であるため、リワークプログラムのルールを守れない(復職支援プログラムのルールを守れない)と、リワークプログラムが中断(復職支援プログラムが中断)される場合もあります。以下に、リワークプログラムでのルールの例(復職支援プログラムでのルールの例)として、『①リワークプログラム中(復職支援プログラム中)に知った個人情報などプライバシーは、外にもらさない。②リワークプログラムで決められた時間(復職支援プログラムで決められた時間)を守る。やむを得ない理由でリワークプログラムなどデイケアを遅刻・欠席(復職支援プログラムなどデイケアを遅刻・欠席)するときは復職支援施設など医療機関(リワーク施設など医療機関)に連絡する。③リワークプログラム参加者どうしの個人的な付き合い(復職支援プログラム参加者どうしの個人的な付き合い)やメールのやりとりなど、プライベートな交流は禁止。ただし、「他人への迷惑は禁止」など、節度ある付き合いを求めるにとどめる復職支援施設などメンタルヘルス科医療機関(リワーク施設などメンタルヘルス科医療機関)もある。④リワークプログラムを拒否(復職支援プログラムを拒否)しない。リワークプログラムへの不満や批判(復職支援プログラムへの不満や批判)があっても、現実的な問題解決の方法をリワークプログラムでさぐる(復職支援プログラムでさぐる)。⑤リワークプログラムでは、他人を傷つけるような暴言・暴力行為(復職支援プログラムでは、他人を傷つけるような暴言・暴力行為)や迷惑行為はしない。⑥リワークプログラム遂行(復職支援プログラム遂行)やリワークプログラム参加者の安全性をはかる(復職支援プログラム参加者の安全性をはかる)ため、復職支援施設スタッフの指示(リワーク施設スタッフの指示)にしたがう。』などが挙げられます。
リワークプログラムなどグループ活動(復職支援プログラムなどグループ活動)では、いろいろな問題に直面することもあります。復職支援施設スタッフのアドバイス(リワーク施設スタッフのアドバイス)を受けながら、自分のリワークプログラムでの課題(復職支援プログラムでの課題)とは直接的に関係のないことも、自分自身で関心をもってリワークプログラムにとりくむ(自分自身で関心をもって復職支援プログラムにとりくむ)ことで自分のもろいところに気づき、ストレス対応力を高める、すなわち復職準備性(リワーク準備性)を高めることや、メンタルヘルス疾患の再発予防のセルフメンタルヘルスケアをすることにつながります。また、復職支援施設スタッフのアドバイスを実践(リワーク施設スタッフのアドバイスを実践)するのは患者様自身であり、復職支援施設スタッフのアドバイスを参考(リワーク施設スタッフのアドバイスを参考)にして、相手の反応をみながら話すことを身につけられます。
●リワークプログラムに通う(復職支援プログラムに通う)・リワークプログラムに通わない(復職支援プログラムに通わない)は自己責任
⇒リワークプログラムなどデイケアに参加中(復職支援プログラムなどデイケアに参加中)、メンタルヘルスを崩して復職支援施設に通う(リワーク施設に通う)などリワークプログラムへの参加が難しくなる場合(復職支援プログラムへの参加が難しくなる場合)があります。しかし、リワークプログラムを欠席(復職支援プログラムを欠席)したときに、復職支援施設スタッフ(リワーク施設スタッフ)から復職支援の連絡(リワークの連絡)が入ることは基本的にありません。復職支援施設スタッフとしての役割が、曖昧になってしまう(リワーク施設スタッフとしての役割が、曖昧になってしまう)からです。
復職支援施設スタッフの役割(リワーク施設スタッフの役割)は、リワークプログラム参加者にアドバイス(復職支援プログラム参加者にアドバイス)したり復職支援の相談(リワークの相談)にのることなど、サポート役です。メンタルヘルス不調でつらいときは早めに復職支援施設スタッフに相談(リワーク施設スタッフに相談)して、リワークプログラムに通い続けられる(復職支援プログラムに通い続けられる)ようにメンタルヘルス対策や復職支援対策(リワーク対策)をとりましょう。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科(メンタルヘルス科)「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。