ホーム > ブログ > リワーク(復職支援)プログラム(その31)
2019年02月03日
千里中央(大阪府 豊中市・千里ニュータウン)、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク(復職支援)プログラム」の31回目です。引き続き、リワークプログラム(復職支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖リワークプログラムなど復職支援デイケア(復職支援プログラムなど復職支援デイケア)で患者様はなにをするか〗(Ⅱ)
◎リワークプログラムの流れ(復職支援プログラムの流れ)②
~リワークプログラムのスタート(復職支援プログラムのスタート)前に職場にリワークプログラム参加の連絡(復職支援プログラム参加の連絡)をとる場合もある~
⇒上手に復職を果たす(リワークを果たす)には、職場と復職支援での連携(リワークでの連携)が重要なカギを握っています。リワークプログラムへの参加(復職支援プログラムへの参加)は、復職への第一歩(リワークへの第一歩)。リワークプログラムに参加する場合(復職支援プログラムに参加する場合)、職場や復職支援施設と連絡(リワーク施設と連絡)をとりあうのは、患者様自身です。人任せにせず、主体的に復職支援に関わる(リワークに関わる)ことが大切です。
まず患者様から職場には、リワークプログラム参加前(復職支援プログラム参加前)の段階では、会社の就業規則(メンタルヘルス病休、休職制度)や休業期間、諸手続きの窓口などについて確認しておきます。職場の同僚に言う必要はありませんが、事前に患者様本人がリワークプログラムへの参加を職場に伝え(復職支援プログラムへの参加を職場に伝え)、リワークプログラム参加の様子(復職支援プログラム参加の様子)や休職中の生活の様子、主治医(精神科医・心療内科医)からの復職支援へのアドバイス(リワークへのアドバイス)の内容などを伝え、復職までの見通し(リワークまでの見通し)などメンタルヘルス情報を共有します。最近の生活の様子を上司や産業医など職場側の復職支援スタッフ(リワークスタッフ)に知っておいてもらうことも、復職準備(リワーク準備)になります。ただし、職場によっては、休職中は休養に専念できるよう、連絡不要としているところもあります。
次に、患者様から復職支援施設(リワーク施設)には、職場の制度や休職期間などを伝え、メンタルヘルス疾患のリワークプログラム治療(復職支援プログラム治療)やリワークプログラムの組み立て(復職支援プログラムの組み立て)の目安にしてもらいます。
一方、職場と復職支援施設との間(職場とリワーク施設との間)においては、復職支援施設が本人の同意(リワーク施設が本人の同意)を得たうえで、職場に連絡をとる場合もあります。休職中の給与や休職期間、各種手当てなどを復職支援施設が確認(リワーク施設が確認)します。なお、地域障害者職業センターのリワーク支援(職場復帰支援)では、リワークプログラム開始に当たって(復職支援プログラム開始に当たって)は、患者様(本人)・職場(事業主)・復職支援センター(リワークセンター)の三者による合意が必須とされています。
■復職までの見通しについて(リワークまでの見通しについて)のメンタルヘルス情報を共有して不安を解消する
⇒静養期間中は、仕事のことを忘れ、休養に専念するのが原則です。しかし、復職をめざす段階(リワークをめざす段階)になって、職場と復職までの見通し(職場とリワークまでの見通し)についての必要なメンタルヘルス情報交換ができていないのは、よくありません。
職場によっては、定期的に患者様本人が休職中におけるメンタルヘルス状態を報告する(例えば、「リワークプログラムなどデイケア(復職支援プログラムなどデイケア)で、ビジネス検定の参考書を読んでいます」)など、復職支援のしくみ(リワークのしくみ)をとっているところもありますが、そうした休職中における復職支援のしくみ(休職中におけるリワークのしくみ)がない場合は、無理のない範囲で、職場と連絡をとりあうことが大切です。もし、リワークプログラム参加中(復職支援プログラム参加中)の段階で、職場との定期面談があれば、定期的な面談や任意の電話連絡などで、メンタルヘルス状態を報告します。メンタルヘルス状態の報告の頻度は、主治医(精神科医師・心療内科医師)に相談をします。
職場と復職までの見通しについて(職場とリワークまでの見通しについて)のメンタルヘルス情報を共有するなど、コミュニケーションがとれていれば、「クビになるのではないか」などの不安の解消につながります。また、職場にとっても、復職への見通しが立つこと(リワークへの見通しが立つこと)によって、復職準備を進める(リワーク準備を進める)ことができます。
最後に、リワークプログラム参加後(復職支援プログラム参加後)の段階では、復職までの手続き(リワークまでの手続き)を確認し、主治医(心療内科医・精神科医)の意見をもとに、復職日(リワーク日)について職場と相談します。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科(メンタルヘルス科)「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。