ホーム > ブログ > リワーク(復職支援)プログラム(その30)
2019年01月30日
千里中央(大阪府 豊中市・千里ニュータウン)、心療内科 精神科(メンタルヘルスケア科)「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク(復職支援)プログラム」の30回目です。引き続き、リワークプログラム(復職支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖リワークプログラムなど復職支援デイケア(復職支援プログラムなど復職支援デイケア)で患者様はなにをするか〗(Ⅰ)
復職支援施設(リワーク施設)などメンタルヘルス科医療機関のリワークプログラム(医療機関の復職支援プログラム)は、「復職支援デイケア(リワークデイケア)」「復職支援ショートケア(リワークショートケア)」「メンタルヘルス科作業療法」などの形でおこなわれます。詳細は実施機関の復職支援施設(実施機関のリワーク施設)によって違い、パソコン作業やメンタルヘルス教育、認知行動療法など、さまざまな内容のリワークプログラム(さまざまな内容の復職支援プログラム)がおこなわれています。リワークプログラムの効果(復職支援プログラムの効果)を十分に得るには、患者様本人がリワークプログラムなどデイケアの内容(復職支援プログラムなどデイケアの内容)や、リワークプログラムなどデイケアの目的(復職支援プログラムなどデイケアの目的)をよく理解して、「うつ病などメンタルヘルス不調を自分の力で治して復職をしよう(リワークをしよう)」という主体性をもちながらリワークプログラムに取りくむ(復職支援プログラムに取りくむ)ことが大切です。
◎リワークプログラムの流れ(復職支援プログラムの流れ)①
~リワークプログラムに通う(復職支援プログラムに通う)日数や復職準備性(リワーク準備性)を高めていく~
⇒リワークプログラムには段階(復職支援プログラムには段階)があります。最初はリワークプログラムに通う日数(復職支援プログラムに通う日数)も、ほかのリワークプログラム参加者(復職支援プログラム参加者)とのやりとりも少ないのですが、リワークプログラムなどグループ活動(復職支援プログラムなどグループ活動)のなかで、ヨガで体をほぐすなど、さまざまなグループ活動があります。リワークプログラムの課題(復職支援プログラムの課題)への集中力や体力、ほかのリワークプログラム参加者への対人関係能力(復職支援プログラム参加者への対人関係能力)やメンタルヘルス状態などの回復にしたがい、復職準備性が高まる(リワーク準備性が高まる)ことに加え、自分自身の行動などを反省することで「内省」が深まります。つまり、ほかのリワークプログラム参加者との関わり(復職支援プログラム参加者との関わり)で自分がみえてきます。
■途中からリワークプログラムに通う日数をじょじょに増やして(復職支援プログラムに通う日数をじょじょに増やして)いく
⇒まずメンタルヘルス専門医(精神科医・心療内科医)の診察により、休職に至った理由・現在のメンタルヘルス症状や生活リズム・休職の制度などについて聞かれますが、患者様のメンタルヘルス症状や状況にあわせ、リワークプログラムは、じっくり進めて(復職支援プログラムは、じっくり進めて)いきます。リワークプログラムに参加(復職支援プログラムに参加)できると判断された場合、復職支援施設のスタッフ(リワーク施設のスタッフ)と面談します。事前の復職支援施設のスタッフ面談(リワーク施設のスタッフ面談)などで、リワークプログラムの内容(復職支援プログラムの内容)、リワークプログラムの目的(復職支援プログラムの目的)、リワークプログラムの進め方(復職支援プログラムの進め方)、リワークプログラムの注意点(復職支援プログラムの注意点)について理解し確認するとともに、実際のリワークプログラムの様子(復職支援プログラムの様子)を見学しながら、モチベーションを高めます。ただし、リワークプログラムの定員(復職支援プログラムの定員)に空きがないなどの理由で、リワークプログラム参加まで少し待つ(復職支援プログラム参加まで少し待つ)場合もあります。
リワークプログラムの第一歩(復職支援プログラムの第一歩)は、リワークプログラム実施機関(復職支援プログラム実施機関)である復職支援施設に通う(リワーク施設に通う)ことからはじまります。きちんと定時に復職支援施設へ通所すること(定時にリワーク施設へ通所すること)に慣れます。リワークプログラム参加で生活リズムを安定(復職支援プログラム参加で生活リズムを安定)させ、リワークプログラムへの遅刻や欠席、早退(復職支援プログラムへの遅刻や欠席、早退)がないようメンタルヘルス管理をします。一般的には、週2日のリワークプログラム参加(週2日の復職支援プログラム参加)からスタートし、復職支援施設に慣れてきたら(リワーク施設に慣れてきたら)じょじょにリワークプログラムなどデイケアの参加日数(復職支援プログラムなどデイケアの参加日数)を増やします。その間、集中力や体力、メンタルヘルス状態などが回復し、復職支援施設に毎日通所(リワーク施設に毎日通所)してリワークプログラムなど復職支援デイケアに参加(復職支援プログラムなど復職支援デイケアに参加)。リワークプログラムの課題を処理(復職支援プログラムの課題を処理)する能力や、リワークプログラムへの参加で対人関係能力などを高めて(復職支援プログラムへの参加で対人関係能力などを高めて)いきます。最終的には週4~5日リワークプログラムに通所(週4~5日復職支援プログラムに通所)しても、翌日に疲れをもちこさず、リワークプログラムなど復職支援デイケアのグループ(復職支援プログラムなど復職支援デイケアのグループ)のなかで、メンタルヘルス症状が安定している状態が2ヵ月程度続いていると、「復職準備性」が整い(「リワーク準備性」が整い)ます。
しかし、リワークプログラムへの遅刻や欠席が続く人(復職支援プログラムへの遅刻や欠席が続く人)や、メンタルヘルス状態が悪化した場合は、リワークプログラムが中断(復職支援プログラムが中断)されることもあります。例えば、朝からリワークプログラムに参加(朝から復職支援プログラムに参加)するのが難しい人は、午前中の決まった時間に図書館ですごしてもらい、午後から短時間のリワークプログラムに参加(午後から短時間の復職支援プログラムに参加)して、生活リズムを整えていくこともあります。
約半年間の復職支援施設への通所(約半年間のリワーク施設への通所)を経てリワークプログラム終了後(復職支援プログラム終了後)は、職場に連絡して復職の意思(リワークの意思)を伝え、主治医(精神科医師・心療内科医師)の復職可能(リワーク可能)診断書を提出しますが、産業医の復職面談予約(リワーク面談予約)や、会議の日程調整で復職まで時間がかかる(リワークまで時間がかかる)職場もあります。復職面談(リワーク面談)を受け、職場の復職審査(リワーク審査)結果を待ちます。職場によっては主治医(心療内科医・精神科医)の復職可能診断(リワーク可能診断)後、独自のリワークプログラム(独自の復職支援プログラム)や1~3ヵ月間の通勤訓練をする場合もあるので確認しておきます。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科(メンタルヘルス科)「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。