ホーム > ブログ > リワーク(復職支援)プログラム(その23)
2018年12月12日
千里中央(大阪府 豊中市・千里ニュータウン)、心療内科 精神科「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク(復職支援)プログラム」の23回目です。引き続き、リワークプログラム(復職支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖リワークプログラムなど復職支援デイケア(復職支援プログラムなど復職支援デイケア)は全国の復職支援施設(リワーク施設)などメンタルヘルス科医療機関で受けられる〗(Ⅰ)
うつ病などメンタルヘルス不調を治して、職場復帰したい(リワークしたい)という人にとって、復職支援をするとりくみ(リワークをするとりくみ)は心強いものです。リワークプログラムは現在、全国に広がって(復職支援プログラムは現在、全国に広がって)います。リワークプログラムに参加(復職支援プログラムに参加)するときには、まず主治医(精神科医・心療内科医)に相談し、近隣の復職支援施設(近隣のリワーク施設)などメンタルヘルス科専門医療機関を紹介してもらいましょう。
◎リワークプログラムをどこで受ける?(復職支援プログラムをどこで受ける?)①
~復職支援施設など医療機関(リワーク施設など医療機関)や公的機関でリワークプログラムが受けられる(公的機関で復職支援プログラムが受けられる)~
⇒リワークプログラムなどデイケア(復職支援プログラムなどデイケア)は、全国の復職支援施設(全国のリワーク施設)などメンタルヘルス科専門医療機関で実施されています。復職支援施設など医療機関が実施(リワーク施設など医療機関が実施)している復職支援デイケア(リワークデイケア)や、地域障害者職業センターがおこなっているリワーク支援(職場復帰支援)などがあり、リワークプログラムの内容(復職支援プログラムの内容)やリワークプログラム対象者(復職支援プログラム対象者)に違いがあります。
■各機関でのリワークプログラム(各機関での復職支援プログラム)のいちばんの違いは、復職支援施設スタッフ(リワーク施設スタッフ)がいるかいないか
⇒リワークプログラムを実施(復職支援プログラムを実施)しているところは、主に復職支援施設などメンタルヘルス科医療機関(リワーク施設などメンタルヘルス科医療機関)、公的機関(地域障害者職業センター、精神保健福祉センター)、その他の機関(EAP:従業員支援プログラム、NPO法人:職業リハビリテーション)の3つがあります。
公的機関のうち、地域障害者職業センターについては都道府県ごとに設置されているセンターで、ほとんどが、うつ病休職者などメンタルヘルス不調者の「リワーク支援」をおこなって(「職場復帰支援」をおこなって)います。本人と主治医(精神科医師・心療内科医師)、雇用主の合意が必要です。雇用保険に加入している民間企業の休業者が対象であり、公務員は利用できないですが、参加費は無料です。専門のカウンセラーが中心に対応しています。一方、精神保健福祉センターについては都道府県ごとに設置されていますが、うつ病リワーク支援(うつ病職場復帰支援)をおこなっているところは一部に限られます。社員か、公務員かにかかわらず誰でも利用できます。メンタルヘルス科専門医(心療内科医・精神科医)や保健師などのリワーク支援の医療スタッフ(職場復帰支援の医療スタッフ)はいますが、医療費の負担が必要です。また、公的機関の窓口で、復職支援施設など医療機関を紹介(公的機関の窓口で、リワーク施設など医療機関を紹介)してもらうこともあります。
その他の機関のうち、EAP(従業員支援プログラム)については企業がおこなうサービスで、訪問カウンセリングサービス、復職支援施設などメンタルヘルス専門医療機関への紹介(リワーク施設などメンタルヘルス専門医療機関への紹介)などのほか、復職サポート(リワークサポート)も含まれています。復職サポートの内容(リワークサポートの内容)は、それぞれのEAPにより異なります。他方、NPO法人についてはNPO法人や社会福祉法人などで、障害者自立支援法の障害者福祉サービスとして復職支援(障害者福祉サービスとしてリワーク)をおこなっているところがあります。復職支援スタッフ(リワークスタッフ)や内容、費用はそれぞれ異なります。
リワークプログラムを構成(復職支援プログラムを構成)しているものは主に、通勤訓練、職業能力の回復訓練、メンタルヘルス不調の再発予防です。しかし、具体的なリワークプログラムの内容や方法(復職支援プログラムの内容や方法)、リワークプログラム参加対象者(復職支援プログラム参加対象者)は実施する復職支援施設(実施するリワーク施設)などメンタルヘルス科専門医療機関によって異なります。
各リワークプログラムでもっとも大きな違い(各復職支援プログラムでもっとも大きな違い)は、メンタルヘルス科専門医師(心療内科医師・精神科医師)や看護師、保健師など復職支援施設内に医療スタッフがいる(リワーク施設内に医療スタッフがいる)かどうかという点。復職支援施設などメンタルヘルス科医療機関が実施(リワーク施設などメンタルヘルス科医療機関が実施)する治療の一環としてのリワークプログラム(治療の一環としての復職支援プログラム)は、復職支援施設内に常駐する医療スタッフ(リワーク施設内に常駐する医療スタッフ)がメンタルヘルス症状の変化などにも対応しながら、おこなっています。復職支援施設など医療機関に対して(リワーク施設など医療機関に対して)、地域障害者職業センターでは復職支援の専門医療スタッフ(リワークの専門医療スタッフ)の代わりに、メンタルヘルス障害者の職業訓練に重点を置いています。
なお、メンタルヘルス科専門医療機関内にある復職支援施設(メンタルヘルス科専門医療機関内にあるリワーク施設)でのリワークプログラムを受けたあと(復職支援プログラムを受けたあと)、地域障害者職業センターでのリワーク支援を受ける(職場復帰支援を受ける)など、各機関が連携して、復職支援をおこなう(各機関が連携して、リワークをおこなう)場合もあります。
●リワークプログラムの詳細(復職支援プログラムの詳細)は機関ごとに異なる
⇒リワークプログラムの対象者や費用(復職支援プログラムの対象者や費用)、復職支援施設のスタッフの職種(リワーク施設のスタッフの職種)は、リワークプログラムなど復職支援デイケアを実施(復職支援プログラムなど復職支援デイケアを実施)する復職支援機関(リワーク機関)によって違います。
メンタルヘルス科医療機関内にある復職支援機関(メンタルヘルス科医療機関内にあるリワーク機関)と地域障害者職業センターでは、リワークプログラム対象者の職業(復職支援プログラム対象者の職業)や費用の点で大きく違いますが、復職支援機関など医療機関のなか(リワーク機関など医療機関のなか)でも、休職者のみをリワークプログラム対象(休職者のみを復職支援プログラム対象)にしているところと、離職者もリワークプログラムに参加(離職者も復職支援プログラムに参加)できるところなど、細かい違いがあります。リワークプログラム参加を希望(復職支援プログラム参加を希望)するときには、事前に必ず確認しましょう。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。