リワーク(復職支援)プログラム(その16) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

ブログブログ

ホーム > ブログ > リワーク(復職支援)プログラム(その16)

リワーク(復職支援)プログラム(その16)

2018年11月20日 

千里中央大阪府 豊中市・千里ニュータウン)、心療内科 精神科医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク復職支援プログラム」の16回目です。引き続き、リワークプログラム復職支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖リワークプログラムとは?〗(ⅩⅤ)
メンタルヘルス状態の回復の実感②
~あきらめることを意識してから、楽になった~
メンタルヘルス状態が安定するにつれ、あせりが消え、謙虚な考え方になっていきます。気持ちが楽になり、メンタルヘルス状態の回復が実感できて、復職準備性リワーク準備性)が整っていきます。
患者様には、メンタルヘルス疾患を治して元のメンタルヘルス状態の自分になりたいという思いがあります。それゆえにあせったり、無理をしたりするのです。
「早くメンタルヘルス疾患を治したい。1日でも早く職場に復職職場にリワーク)し、信頼をとり戻さなければいけない」「また以前のように評価してほしい。働けることを認めてほしい。仕事がしたい」「このメンタルヘルス疾患を克服したい。完全に治して、元通りのメンタルヘルス状態の自分になりたい」「元のメンタルヘルス状態の頃の生活に戻したい。また同僚や友達と楽しくおしゃべりがしたい」など、自分がまわりからどうみえるか、以前と同じように評価してもらえるかが気になり、あせっていました。
あせりが消えて楽になってきた
うつ病躁うつ病などメンタルヘルス疾患の再発を防ぐためには、無理をしないことが大切です。メンタルヘルス科の外来診察を受けたり、リワークプログラムなどデイケア復職支援プログラムなどデイケア)に参加したりするうちに、元の生活に無理があってメンタルヘルス不調になったことがわかってきます。すると、元に戻ろうという気持ちは薄れ、無理をせず、新しい生活をつくっていこうという意識が出てきます。「元通りに」「ちゃんと治して」と、自分を追いつめるのはやめて、リワークプログラムに参加復職支援プログラムに参加)することで、あきらめることの大切さがわかります。
以前の自分を追い求める気持ちは徐々に薄れていき、あせらずにいまのペースで復職をめざそうリワークをめざそう)という意識に変わります。完璧を求めれば苦しくなることがわかります。力を抜いて、無理なく生きていくことにしたら、得体の知れないあせりはなくなり、謙虚に働こうと思うようになります。実際、リワークプログラム参加者復職支援プログラム参加者)の体験談として、リワークプログラムなど復職支援デイケア復職支援プログラムなど復職支援デイケア)で治療中、リワークプログラムの課題復職支援プログラムの課題)をやっつけなきゃいけないと思ってがんばり、まずは仕事のこと、そして老後のことなど、考えることはいっぱいあったと言います。しかし、メンタルヘルス状態の回復の進んだリワークプログラムの先輩復職支援プログラムの先輩)から「やっつけなきゃと思っていることが、メンタルヘルス症状のひとつだ」と言われて、そういう思考が、自分を苦しめていたと気づきました。あきらめるという意識にはまだなっていませんが、リワークプログラムでよいアドバイス復職支援プログラムでよいアドバイス)をもらい、リワークプログラムで治療復職支援プログラムで治療)しながら、できることを無理なくやっていきたいそうです。
メンタルヘルス不調や自分のメンタルヘルス状態への理解が深まってきた証拠で、こうなると、気持ちは楽になります。メンタルヘルス状態が回復してきたことが実感でき、引き続き、リワークプログラムなど復職支援デイケアで安心して治療復職支援プログラムなど復職支援デイケアで安心して治療)にとりくむことで、復職準備性が高まってリワーク準備性が高まって)いきます。
以上、千里中央駅直結千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市心療内科杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。

 

ページトップに戻る

レスポンシブウェブデザイン