ホーム > ブログ > リワーク(復職支援)プログラム(その10)
2018年11月07日
千里中央(大阪府 豊中市・千里ニュータウン)、心療内科 精神科「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク(復職支援)プログラム」の10回目です。引き続き、リワークプログラム(復職支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖リワークプログラムとは?〗(Ⅸ)
◎療養の見直し②
~必死の思いで外に出て、復職支援を受け(リワークを受け)はじめた~
休職しても治療しても、職場復帰が成功(リワークが成功)しない。次はちゃんと復職(ちゃんとリワーク)したい。復職への強い思い(リワークへの強い思い)を抱いて、リワークプログラムを受けて(復職支援プログラムを受けて)います。
メンタルヘルス不調の再発や再休職を経験した人は、治療やリワークプログラム(治療や復職支援プログラム)を受けながら「今度こそちゃんと復職したい(リワークしたい)」と感じています。
再休職して絶望しても、メンタルヘルス疾患の発病の背景や適切な治療法を理解するにつれ、またメンタルヘルス不調から回復への希望がみえてきます。
■リワークプログラムの必要性(復職支援プログラムの必要性)を意識する
⇒薬物療法を受け、体を休めていれば、体調は回復します。しかしそのような療養生活では、職場が求めているレベルにまでメンタルヘルス症状が回復するのは難しいでしょう。職場は、仕事のストレスに耐えうる人、働きつづけられる人を求めています。
そこで、薬物治療や休養に加えて、リワークプログラムに参加することが重要(復職支援プログラムに参加することが重要)になってくるのです。職場に復職(職場にリワーク)するために、生活全体を見直します。睡眠・起床のリズムを整え、1日3食をしっかりとって、メンタルヘルスを管理します。
メンタルヘルス不調の再発予防のために、意外に重要となるのが、毎朝一定の時刻に起きること。これができなければ、毎日しっかり出勤することもできません。出勤するときに近い時刻、近い服装で、復職支援施設など(リワーク施設など)のメンタルヘルス専門医療機関に通います。復職支援施設など医療機関(リワーク施設など医療機関)に通うこと自体が通勤のトレーニングになります。生活リズムの安定は、職場復帰への第一歩(リワークへの第一歩)ともいえます。
生活リズムを整え、リワークプログラムに参加(復職支援プログラムに参加)することで、自己理解や働き方の見直しが進みます。復職支援施設(リワーク施設)など医療機関のリワークプログラム(医療機関の復職支援プログラム)や公的機関のリワークプログラム(公的機関の復職支援プログラム)に参加。リワークプログラムの初日(復職支援プログラムの初日)はつらくて途中退出してしまったが、復職に向けて(リワークに向けて)リワークプログラムはつづけたい(復職支援プログラムはつづけたい)し、外に出て復職支援を受けたい(外に出てリワークを受けたい)という気持ちになります。なぜ職場に復職(なぜ職場にリワーク)するとメンタルヘルス疾患が再発するのか、そのメンタルヘルス疾患の再発要因を理解し、復職支援対策(リワーク対策)を学びます。
「とにかく早く復職(早くリワーク)したい」といったあせりは解消し、「今度はしっかり治したい」「次に復職(次にリワーク)するときには、メンタルヘルス疾患が再発しないようにしたい」そう思い、いままでの自分の復職支援方法(自分のリワーク方法)とは違う復職支援方法を模索(違うリワーク方法を模索)しはじめます。気持ちや復職への姿勢(リワークへの姿勢)が謙虚になっていきます。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。