復職支援(リワーク)(その106) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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復職支援(リワーク)(その106)

2018年09月19日 

千里中央大阪府 豊中市・千里ニュータウン)、心療内科 精神科医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「復職支援リワーク)」の106回目です。引き続き、復職支援(リワーク)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖リワーク(Re-Work)とは?〗(ⅩⅥ)
リワークプログラム復職支援プログラム)❹
メンタルヘルス専門医療機関におけるリワークプログラム医療機関における復職支援プログラム
メンタルヘルス障害者の就労(新規の雇用)を目指す職業リハビリテーションは、障害者職業総合センターを中心に行われてきたのに対して、メンタルヘルス障害により休業した労働者を対象とした職場復帰支援プログラムリワーク支援プログラム)は、メンタルヘルス専門医療機関内にある復職支援施設リワーク施設)による医学的リハビリテーションがはじまりです。
治療によってメンタルヘルス障害が改善して労働者が復職労働者がリワーク)しても、メンタルヘルス不調で再び休業する労働者が多いことは、職場だけでなくメンタルヘルス専門医療現場でもよく知られた問題でした。この問題の解決を目指して、1997(平成9)年11月から「職場復帰援助プログラムリワーク援助プログラム)R.A.P. : rework assist program」が開始されました。この復職援助プログラムは、メンタルヘルス科作業療法の一環として開発リワーク援助プログラムは、メンタルヘルス科作業療法の一環として開発)されました。メンタルヘルス科作業療法の「作業」とは、着替えなどの日常生活行動のほかに、家事、仕事、余暇、地域活動といった人の諸活動を指します。メンタルヘルス科作業療法では、創作的活動、スポーツ・レクリエーション活動、社会生活技能訓練(social skills training : SST)などを通して、日常生活能力や社会的動作能力の回復向上を目指します。復職援助プログラムR.A.P.リワーク援助プログラムR.A.P.)も規則正しい日常生活、パソコン作業、軽スポーツ、小グループといった作業を通して、メンタルヘルス障害をもつ労働者の働く能力の向上を目指していました。
その後、2005(平成17)年にデイケアの枠組みで応用したのをきっかけとして、「医療機関におけるリワークプログラム」は一気に脚光「医療機関における復職支援プログラム」は一気に脚光)を浴びました。と同時に、パソコン作業、軽スポーツを用いた従来のメンタルヘルス科作業療法的手法だけでは、働く能力を職場で求められる水準まで高めることは困難だということが徐々に明らかになってきました。それに伴い、リワークプログラムの内容復職支援プログラムの内容)は集団認知行動療法による対人関係能力の向上、休業に至った経緯の振り返りを通したメンタルヘルス不調の再発予防策の作成などに重点がおかれるようになってきています。また、リワークプログラムでの作業復職支援プログラムでの作業)自体もリワークプログラムの参加者復職支援プログラムの参加者)たちが協働して主体的にリワークプログラムを企画・実施復職支援プログラムを企画・実施)するといった、より業務に近いものを想定してリワークプログラムが行われる復職支援プログラムが行われる)ようになってきています。
以上、千里中央駅直結千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市心療内科杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。

 

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