2018年04月19日
千里中央(大阪府 豊中市・千里ニュータウン)、心療内科 精神科「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「復職支援(リワーク)」の43回目です。引き続き、復職支援(リワーク)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖第3ステージ(職場環境調整期(職場復帰準備期(リワーク準備期)))の過ごし方〗
●職場環境調整期とは(職場復帰準備期とは(リワーク準備期とは))
リハビリ期で生活リズムが安定し、職場復帰のため(リワークのため)のメンタルヘルス不調が十分に回復したら、いよいよ職場復帰のための最終調整(リワークのための最終調整)に入ることになります。けがをしたマラソン選手に例えるのであれば、どの大会で本格的な競技に復帰をするのかの目標を定め、それに向けてだんだん走り込みのペースを上げていく計画を立てる段階に相当します。本格的な復帰のためには少しずつ負荷を上げていかなければいけませんが、治りかけのこの時期には、走り込みのペースが早すぎれば再び故障してしまいますので、主治医だけでなくトレーナーや関係者との細やかな調整が重要な時期となります。
うつ病などメンタルヘルス不調の場合にも、早く本格的な職場復帰(本格的なリワーク)をしてほしいと願う職場側と、ゆっくり無理のないペースで職場復帰(無理のないペースでリワーク)をした方が良いと勧める主治医(精神科医・心療内科医)側との微妙な駆け引きが生じる時期なので、主治医(精神科医師・心療内科医師)や職場の上司や人事・労務担当、産業医など職場の安全衛生に関わる復職支援スタッフ(リワークスタッフ)と綿密な相談をしながら慎重に職場復帰を進めていく(リワークを進めていく)ことにしましょう。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。