2018年03月07日
千里中央(大阪府 豊中市・千里ニュータウン)、心療内科 精神科「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「復職支援(リワーク)」の25回目です。引き続き、復職支援(リワーク)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】●睡眠覚醒リズム回復のためのポイント
先述の「活動記録シート」を記入していただくと、多くの方が睡眠、覚醒のリズムが乱れていたのではないでしょうか?日中、昼寝をしてしまい、夜になっても眠気が訪れず、明け方になって寝ついたために、起床時間がお昼近くなってしまうという昼夜逆転に近い生活リズムの方もいたことでしょう。要治療期(治療専念期)ではそれでも大きな問題はありませんが、リハビリ期では、この生活リズムを職場復帰に向けて(リワークに向けて)整えていくことが重要になります。
もちろん、リハビリ期では職場に行くときと同時刻に起床することまでを厳密に求める必要はなく、おおむね8時ごろまでに起床できていれば、合格点と考えてみましょう。また、遅くても23時ごろまでに就寝し、十分な睡眠時間を確保することも望まれます。リハビリ期では、少しずつ身体活動量も増え、疲労が蓄積されやすいので、少なくとも7、8時間程度の普段より長めの睡眠時間を確保するように心がけましょう。
●何時間眠れば、最適な睡眠と言えるの?
これにはかなり個人差があります。4、5時間で十分だという方もいれば、8時間は眠らないとメンタルヘルス症状が悪い方もいるでしょう。
一般的に、起床後に「よく寝たなぁ。気持ち良かった」と感じることができる時間がその人にとっての最適な睡眠時間であると考えられています。
ただ、人間にとって生理的に必要な最低限度の睡眠時間は5時間と考えられていますので、最低でも6時間程度の睡眠を確保することが重要です。
では次回から、夜の寝つきが悪い方と朝になかなか起きられない方向けに、それぞれアドバイスをしようと思います。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。