復職支援（リワーク）（その12） | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

復職支援（リワーク）（その12）

2018年02月16日　

千里中央（大阪府 豊中市・千里ニュータウン）、心療内科 精神科「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「復職支援（リワーク）」の12回目です。引き続き、復職支援（リワーク）について詳しく触れたいと思います。
【続き→】●職場復帰のため（リワークのため）の最適なうつ病などメンタルヘルス疾患の治療とは
この要治療期（治療専念期）では「抑うつ気分」や「意欲の低下」といったメンタルヘルス症状に加え、不眠や食欲不振などにもなりやすく、体調も優れないことが多いのです。つまり、うつ病などメンタルヘルス疾患からの職場復帰において（リワークにおいて）は、まずこのようなつらい症状を改善させ、次のリハビリ期に進めるような適切な治療を行う必要があります。だから、職場復帰のためには（リワークのためには）どの医療機関で治療を受け、どのような治療法を選択すべきなのかが、この時期の重要なポイントとなってくるのです。
○職場復帰のためには、どのような主治医（リワークのためには、どのような主治医）を選ぶべきなのか？
病院を受診したいと思った際に、診療科と医療機関の種類に迷われる方が多いため、簡単に違いをご紹介します。
診療科については心療内科もしくは精神科が受診先の候補に上がると思います。厳密にいえば心療内科はストレスが関連する身体症状に対する治療を行い、精神科はメンタルヘルス症状に対する治療を行うという違いがあります。ただし「精神科には行きたくないが心療内科なら行ってもいい」という患者様も多いため、精神科医が開業する際に「心療内科・精神科」と看板を掲げることも増えており、この境界は曖昧になっていると考えてよいでしょう。
次に、医療機関については大きくクリニック（医院、診療所を含む）と病院に分けられます。クリニックは駅近くなど便利な場所に立っていることが多く、中には土日も開院しているところもあるなど、受診のしやすさがメリットで、職場復帰後（リワーク後）の通院を考えると利便性という点で軍配が上がります。デメリットとしては診療時間外の受診ができず、また入院することもできないため、メンタルヘルス症状が悪化した際には他の病院を受診する必要がでてきます。病院は緊急対応も可能な反面、受診のしやすさという点ではクリニックに劣ります。つまりどちらに受診した方が良いかは一概に述べることが難しいといえます。
以上、千里中央駅直結・千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市、心療内科「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。