2016年01月21日
心療内科 精神科、大阪府 豊中市・千里中央駅・千里ニュータウン「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワークプログラム」の19回目です。引き続き、リワークプログラム(職場復帰支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】●<第1ステップ>病気休業開始および休業中のメンタルヘルスケア
◎休業前メンタルヘルスケア
管理監督者は、職場における勤怠管理・気づき・自発的相談等において労働者の体調不良が認められた場合、事業場内産業保健スタッフ等に連絡を取ることが望ましいです。身体疾患や薬物等が影響している二次性のメンタルヘルス不調であることも少なくないため、産業保健スタッフ等は必要に応じて医療機関へ紹介するとともに、原因について検討することが望ましいです。睡眠時無呼吸症候群によるうつ状態が疑われれば呼吸器科・耳鼻咽喉科・専門外来へ、アルコールによるうつ状態や欠勤が疑われればアルコール専門外来へ紹介することが必要です。
身体疾患や薬物等の影響が否定的な場合には、体調不良の誘因や原因について、職場・家庭・個人レベルにおいてそれぞれ確認することがその後の職場復帰支援(リワーク支援)においても重要です。休業措置が必要な場合、あるいはすでに休業に入っている場合には、労働者本人あるいは管理監督者経由で療養指導を行います。急な欠勤で本人と連絡が取れない場合も想定されるが、電話連絡・メールなどによる手段で複数回連絡しても応答がない場合には自宅訪問を検討します。それでも連絡がつかない場合には、本人の身の安全を考慮すると、本人の承諾なしに直接家族に連絡することも安全配慮義務上必要であると考えられます。
以上、心療内科、豊中市・千里中央駅直結・千里セルシー3階「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。