2015年04月24日
皆様、こんにちは。心療内科 精神科、千里中央駅・千里ニュータウン「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク (復職)支援」の11回目です。引き続き、リワークについて詳しく触れたいと思います。
【続き→】●主治医との連絡法
主治医への職場復帰前(リワーク前)の情報提供および主治医に対する情報提供依頼は、通常書面を用いて、本人を介する、具体的には本人に受診時などに持参してもらうのが原則です。書面を本人に渡す際には、内容を見せてから封をすることも多いです。
職場復帰時(リワーク時)に主治医に伝えたいことが、本人の職場での態度に周囲が迷惑している、業務遂行能力に関する本人の認識(自己評価)と職場の評価に大きな乖離があるなど、本人にその内容を知られると、本人と職場との信頼関係が悪化するような事項である場合には、この手続きが困難となります。家族や親族に事情を伝えて、協力を得るなどの工夫が必要です。
主治医との連絡では、主治医から意見を受け取るだけでなく、職場復帰に際し(リワークに際し)、職場での本人の状況を主治医に対して情報提供する姿勢も求められます。主治医が診察室内だけでは得ることができない貴重な情報も伝えます。一例として、職場で本人が変にノリがよい、多弁傾向であるといった情報を伝えることで双極性障害Ⅱ型の軽躁状態が判明することがあげられます。
以上、心療内科、千里中央駅直結・千里セルシー3階「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。