2015年04月18日
皆様、こんばんは。心療内科 精神科、千里中央駅・千里ニュータウン「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク (復職)支援」の5回目です。引き続き、リワークについて詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖職場復帰後(リワーク後)のフォローアップ〗
●基本的な考え方
職場復帰支援(リワーク支援)は、この段階が首尾よく行われて完了したことになります。職場復帰後のフォローアップ(リワーク後のフォローアップ)の目的は、当該労働者が病状の再発や再燃をきたさずに、あるいはそれがみとめられても、早期の適切な対応によりその職務遂行能力を順調に高め、職場再適応を果たすのを支援するところにあります。真の意味で職場再適応を果たすとは、就業制限が解除されるとか、目の前の職務を無難にこなすといったことだけではなく、上司や同僚に(いわゆるお客様扱いではなく)全く気兼ねなく仕事内外の交流ができると感じさせ、自らはある程度将来の見通しが立てられるような状態になることと考えられます。もっとも、後遺障害を残すような例では、そこにまで至ることはできないかもしれないが、その場合でも、状態が安定して、周囲が安心して(軽作業であっても)仕事を任せられるところを終了点と設定したいです。
また、こうした職場復帰後の特別な対応(リワーク後の特別な対応)の後も、産業保健スタッフには、健康診断時等の機会に職場適応の持続状況を見守っていくことが望まれます。
以上、心療内科、千里中央駅直結・千里セルシー3階「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。