2015年04月12日
皆様、こんにちは。心療内科 精神科、千里中央駅・千里ニュータウン「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワークプログラム」の12回目です。引き続き、リワークプログラム(職場復帰支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】■休職から復職までの一般的な流れ(リワークまでの一般的な流れ)
休職から復職までの一般的な流れ(休職からリワークまでの一般的な流れ)を下図に示しました。うつ病患者様が休職から復職に至る(リワークに至る)までには、一般的には主治医による病気休業診断書がリワークプログラム対象者(職場復帰支援プログラム対象者)から職場(事業所)へ提出され、休職が決定します。その後、療養の後、リワークプログラム対象者(もしくは家族、関係機関)(職場復帰支援プログラム対象者(もしくは家族、関係機関))から勤務先である事業所に復職意思(リワーク意思)を伝え、復職に向けて(リワークに向けて)のプロセスが始まります。これを受けて事業所は、主治医による復職可能(リワーク可能)と判断された診断書の提出を求めることとなります。この診断書をもとに事業所の産業医や管理監督者が面談を行うなどしてリワークプログラム対象者の状況(職場復帰支援プログラム対象者の状況)を評価し、復職可能かどうか(リワーク可能かどうか)を判断、決定することとなります。事実上、復職可否(リワーク可否)判断の権限は事業所の事業主にあり、主治医の診断書、産業医の意見は事業主が復職可否を判断(リワーク可否を判断)するための参考資料として位置づけられます。
『主治医による病気休業診断書の提出
↓
休職 → 傷病手当の受給
↓
休息・療養
↓
<復職に向けたステップ(リワークに向けたステップ)の開始>
個人でのリハビリ
障害者職業センター・リワーク支援
医療機関で提供されるリワークサービス
↓
主治医による復職可能診断書(リワーク可能診断書)の提出
↓
試し出勤
↓
職場による復職可否の判断(職場によるリワーク可否の判断)
↓
復職(リワーク)
緩和出勤
↓
職場定着』
◇《休職から復職(休職からリワーク)までの一般的な流れ》
以上、心療内科、千里中央駅直結・千里セルシー3階「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。