2015年04月11日
皆様、こんにちは。心療内科 精神科、千里中央駅・千里ニュータウン「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワークプログラム」の11回目です。引き続き、リワークプログラム(職場復帰支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖職場復帰支援プログラムにおいて活用(リワークプログラムにおいて活用)できる社会資源〗
●休職から復職(リワーク)まで
■休職
休職とは、何らかの理由により就業が不可能となった時に、勤務する事業所に籍を残したまま長期間の労働義務が免除され、かつ雇用契約はそのまま持続する状態のことをいいます。休職期間における給与の補償などは事業所によってさまざまであり、就業規則によって定められているところがほとんどです。復職支援(リワーク支援)において、社会資源の最たるものはリワークプログラム対象者が籍を置く(職場復帰支援プログラム対象者が籍を置く)事業所です。このため復職に向けた支援(リワークに向けた支援)をスタートする場合、リワークプログラム対象者が勤務(職場復帰支援プログラム対象者が勤務)する事業所の休職に関する規定、補償制度、休職期限、休職期間中に行う出勤訓練(以下、試し出勤)や復職後(リワーク後)の出勤時間や業務内容を緩和する制度(以下、緩和出勤)などの職場適応に向けた諸制度の有無(これは開拓の可能性も含む)、年休の残数や年休発生に関する就業規則を把握しておく必要があります。休職に関する規定はリワークプログラム対象者の経済面(職場復帰支援プログラム対象者の経済面)や社会的地位の確保を規定するものであり、復職までのスケジュール(リワークまでのスケジュール)やリハビリテーション(以下、リハビリ)の内容などに大きく影響します。
以上、心療内科、千里中央駅直結・千里セルシー3階「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。