2015年04月10日
皆様、こんにちは。心療内科 精神科、千里中央駅・千里ニュータウン「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワークプログラム」の10回目です。引き続き、リワークプログラム(職場復帰支援プログラム)について詳しく触れたいと思います。
【続き→】■他職種との情報共有と行動への強化
リワークプログラムでは、作業療法の特殊性(職場復帰支援プログラムでは、作業療法の特殊性)を効果的に用いるため、課題行動を意図したタイミングで発生させる“仕掛け”を行います。適切に実施するためには、作業分析の能力や作業特徴を瞬時に整理できる能力が必要です。リワークプログラム対象者(職場復帰支援プログラム対象者)の課題行動が表面化したのであれば、課題行動であるという認識をリワークプログラム対象者へ促し(職場復帰支援プログラム対象者へ促し)、治療・訓練として活用します。その後はその結果を他職種と共有し、各専門職の立場から意見交換することが必須です。
他職種間で共有した情報は各専門職で活用されます。例えば、リワークプログラムで発生した(職場復帰支援プログラムで発生した)課題行動を医師が精神療法の際に取り上げ、リワークプログラム対象者に直視(職場復帰支援プログラム対象者に直視)させます。看護師が病棟生活における観察情報とする、臨床心理士が心理教育の際の事例として示す、などです。これらの対応の繰り返しによって、リワークプログラムにおける(職場復帰支援プログラムにおける)十分な治療、訓練の効果が得られます。
以上、心療内科、千里中央駅直結・千里セルシー3階「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。