2015年03月30日
皆様、こんにちは。心療内科 精神科、千里中央駅・千里ニュータウン「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「リワーク (復職)支援」の4回目です。引き続き、リワークについて詳しく触れたいと思います。
【続き→】実施する機関や施設によって内容は異なりますが、オフィスワークに類する作業(パソコンでの入力や文書などの作成など)や認知行動療法、自己主張訓練、参加者同士のミーティング、体操・スポーツ、社会技能訓練、過去の振り返りなどを午前と午後に分けて設けているところが多く、参加者は週何日か施設に通い、こうしたリワークプログラム(職場復帰支援プログラム)に集団で取り組みます。とはいえ、長期休職中のメンタルヘルス不調者にとっては「決められた時間に決められた場所に通う」こと自体が最初の、そして最大の難関。健康な人でも休暇の後などは、朝、出勤するのがつらいものですが、特にうつ病などメンタルヘルス不調の人の朝の苦しさは想像を絶するといいます。まずはそこをクリアして、生活のリズムを立て直すところから始めなければなりません。
今後、メンタルヘルス不調社員の職場復帰支援(リワーク支援)体制を充実させるために各種機関と連携してリワークプログラムの活用(職場復帰支援プログラムの活用)を図る企業が増えていくと思われますが、本人も会社側も復職は長期戦(リワークは長期戦)と肝に銘じ、くれぐれも効果を焦らないよう留意する必要があります。
以上、心療内科、千里中央駅直結・千里セルシー3階「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。