2015年03月19日
皆様、こんにちは。心療内科 精神科、千里中央駅・千里ニュータウン「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「メンタルヘルス対策」の17回目です。引き続き、メンタルヘルスについて詳しく触れたいと思います。
【続き→】ストレスやメンタルヘルス不調者を出さない強い組織を作るには、前段で指摘したようなストレスを早期に発見、治癒できるメンタルヘルスマネジメント体制を確立することです。と同時に、人事部として考えなくてはならないのは、中長期的な視点で過剰なストレスやメンタルヘルス不全を根本から断つ人事システムの構築です。
例えば、「社員一人ひとりに対するストレスマネジメントやメンタルヘルスマネジメント教育の徹底を図る」「過剰ストレスの防止・メンタルヘルス不全者を早期発見しカウンセリング体制を確立する」「各種のストレス発散機会を提供する」などが具体的なメンタルヘルス対策となります。ただ、それにも増して重要なのは、部下を持つ管理職への過剰なストレスに対するメンタルヘルス対策を充実させることだと考えます。
過剰ストレスに陥ると、一定の「ストレスサイン」が出てきます。「仕事の能率が低下する」「ミスやロスが増える」「遅刻・早退・欠勤が増える」「態度が落ち着かなくなる」「口数が少なくなる」「考え込むようになる」など。こうしたサインをいち早く読み取り、適切な措置を取れるようにしておくことです。これらは、上司が部下の動向を緻密に観察していないとできることではないです。つまり、ストレスの早期発見においては、日頃からのメンタルヘルスマネジメントがより大切ということです。
以上、心療内科、千里中央駅直結・千里セルシー3階「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。