メンタルヘルス対策(その11) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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メンタルヘルス対策(その11)

2015年03月13日 

皆様、こんにちは。心療内科 精神科千里中央駅千里ニュータウン医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「メンタルヘルス対策」の11回目です。引き続き、メンタルヘルスについて詳しく触れたいと思います。
【続き→】●《ラインによるケア~管理者が行う職場環境の改善と相談への対応》
次は、管理者が部下のストレスにどう対処していくかについて、3つの段階に分けて考えてみます。まず、部下に病気の可能性があるケース。ここでは「早期発見・早期対応」ができるかどうかがポイントとなります。そして、外見上は健康に思えるケース。日々のコミュニケーションをうまく図り、部下のストレス低下に効果的なマネジメントをどう行っていくかということが求められてきます。最後は組織の風土。これもストレスに大きな影響を与えるので、自らリーダーシップを発揮して、健全なものに変えていくことが求められます。
ただこれらには、注意しなければならないことがあります。最初の病気かどうかの見極めについては、専門家(精神科・心療内科)でないと正しい判断を行うことはできないという点です。しかし、前兆を感じ取ることはメンタルヘルスケア対策として非常に重要なので、管理する立場にある者としては、専門家(精神科・心療内科)へのつなぎ役としての必要最低限の知識を身に付けておきたいです。この場合、状態に応じてどう接していけばいいのか、さらには相手とどのように話すのかといったスキルが欠かせないです。
一見、健康と思われる人でも、内面は違うことが少なくないです。実際問題、ビジネスの現場ではストレス要因が山積しています。管理者は日頃から部下がどういう状況の時に悲観的になるのか、落ち込むのかといったことを知り、メンタルヘルス対策について部下と一緒になって考え、前向きに仕事に取り組めるよう働きかけていく姿勢が大切です。
さらに一言。近年、管理職に対するコーチング研修などで「傾聴」のスキルが大切だと言われているが、ことメンタルヘルス対策に関して言えば、逆効果になる場合も少なくないです。まずは専門家(精神科・心療内科)を招いて、状況別の対処方法や部下にメッセージを伝えるときのコミュニケーションスキルを正しく身に付けることを考えていきましょう。
以上、心療内科千里中央駅直結千里セルシー3階「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。

 

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