2015年03月12日
皆様、こんにちは。心療内科 精神科、千里中央駅・千里ニュータウン「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「メンタルヘルス対策」の10回目です。引き続き、メンタルヘルスについて詳しく触れたいと思います。
【続き→】一般的に、ストレスに対処しメンタルヘルス対策をしていくためには、次のような行動やスキルの習得が有効です。
●「感情・思考」の記録を付ける
ストレスやメンタルヘルス不調を感じた時、自分の感情や思考の状態を、記録として毎日付けていきましょう。できれば最低、2週間程度は続けたいです。なぜなら、人間には独自の考え方や思考の癖というものがあるからです。日々の感情・思考の記録を意識して付けることによって、自分の認知のパターンや傾向に気づき、ストレスを感じない別の考え方を探すことができるようになります。
●「リラクゼーション」スキルを習得する
「リラクゼーション」とはストレスを受けた結果、発生したメンタルヘルス不調や生理反応をできるだけ軽減していくことです。この方法を学びましょう。これも、体の反応を変えることで、メンタルヘルス不調も変えることができるからです。具体的には、「筋弛緩法」「呼吸法」「自律訓練法」などを学ぶことにより、ストレス感情の減少、肩こりなど筋肉の緊張の減少を図ると共に、ストレス性疾患(胃潰瘍、パニック、不安など)やメンタルヘルス不調の予防を図っていくことができます。
●「対人関係」スキルを習得する
「対人関係」を良好に保つことは、現代社会では非常に重要な位置を占めています。ある意味、業務に関わる専門知識よりも重要ではないでしょうか。だからこそ、自分の意見や考えを相手に上手に伝えることができるようになれば、それは大きな自信につながっていきます。例えば、「アサーション」(言うべきことは言う)と呼ばれる対人スキルを習得することで、職場における人間関係を円滑に進めることができるようになります。
以上、心療内科、千里中央駅直結・千里セルシー3階「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。