2015年01月27日
皆様、こんにちは。心療内科(千里中央駅・千里ニュータウン・千里セルシー3階)「杉浦こころのクリニック」の杉浦です。今回は「心療内科はどんな科?」の10回目です。
【続き→】ところで心療内科と同じく精神科と混同されやすい科に神経内科があります。神経内科は脳や脊髄、末梢神経、筋を内科的に診療する科なのですが、かつて脳の異常で起こる神経疾患と精神疾患との境界が今よりももっと曖昧だった頃に、内科医と精神科医が一緒になって神経学と精神医学を研究する精神神経学会という学術団体を創り上げた経緯があります。その後内科医たちが独立して神経学会を創立したのですが、精神医学の学会は精神神経学会のままなので、精神科医は精神科、精神神経科、神経科などと多くの名前を名乗ることになったのです。一方神経内科では、精神科との混同を避けるためもしくは脳神経外科と同様の疾患を内科的に治療する科であることを明確にするために、脳神経内科と自称しているところもあります。とはいってもいまだに境界線がはっきりしない領域もあって、例えば認知症やてんかんなどは病院によって神経内科が診ているところもあれば精神科が診ているところもあります。