心療内科と受診科(その4) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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心療内科と受診科(その4)

皆様、こんばんは。心療内科 精神科千里中央駅直結医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「心療内科と受診科」の4回目です。前回に続き、心療内科について詳しく触れたいと思います。

【続き→】心療内科は各専門内科と連携して主に心身症を扱っています。
つまり、内科にも消化器内科、呼吸器内科、循環器内科、神経内科というように専門科があり、それぞれが連携して治療を行っています。その中に心療内科もあるということです。心療内科医は基本的に各専門内科と協力して心身医学を実践する医師であるということです。
しかし、心身医学のより本質的なところは、疾患の捉え方やアプローチの仕方にあります。
すなわち、心身医学は
「こころとからだ、そして、その人をとりまく環境等も考慮して、それぞれの要素を分けずに、その関係性(心身相関)も含めて、統合的にみていこうとする医学」
ということができます。
このようなアプローチは心療内科だけでなく、耳鼻科や整形外科などの他の科でも応用できます。その場合は「心療耳鼻科」とか「心療整形外科」と呼ぶのでしょうか。
少なくとも実際の医療の現場では、そのようなアプローチを必要とするケースが増えているというのは紛れもない事実です。
最後にまとめて、受診科の選択の例を挙げると…。
身体の症状がメインだが、検査をしても異常がない、あるいは、経過からストレスなどが関連していると思われる。⇒心療内科
不眠不安イライラ抑うつ幻覚など、こころの症状がメインである。⇒精神科
●身体の動きがおかしい、ふるえる、傾く、力が入らないなど神経の異常が疑われる。⇒神経内科
●身体の症状とこころの症状が同じくらいあり、どちらがメインか区別がつかない。
⇒いろんな可能性があるので、まずは内科を受診して器質的な疾患を除外する。
あるいは、内科・心療内科・精神科のうちのいずれかにまずは電話で適切かどうか相談する。
最近ストレスを強く感じることがあり、それ以降身体の調子が悪くなったが、それ以前は全くそんなことがなかった。⇒心療内科
といったことになります。もちろんこれ以外にもいろんなケースがあります。
また、施設によって独自の事情もあるので、これが全てに当てはまるというわけではありません。実際には選択に迷うことも多々あるでしょう。
そんなときは、無駄足を運ぶ前に、まずは医療機関に電話で問い合わせをしてみることをお勧めします。

以上、心療内科千里中央駅杉浦こころのクリニック」(千里ニュータウン千里セルシー3階)の杉浦でした。

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