職場のメンタルヘルス(その21) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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職場のメンタルヘルス(その21)

2019年09月05日 

千里中央大阪府豊中市北摂千里ニュータウン)、心療内科 精神科メンタルヘルスケア科)・復職支援リワークおよびリワークプログラム)協力医療機関「医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「職場のメンタルヘルス」の21回目です。引き続き、職場のメンタルヘルスについて詳しく触れたいと思います。
【続き→】〖産業精神保健の基本問題(産業メンタルヘルスの基本問題)〗(Ⅶ)
◎事例性の重視④
●「事例性」の考え方とそれを重視した産業メンタルヘルスへの取り組みⓒ
⇒「事例性」という表現は、もともとは米国でメンタルヘルス疾患の重症度を判定するために用いられたのが最初であり、とある産業メンタルヘルス啓発者がその意味を変えた形でわが国に紹介したものです。
なお、事例性の重視は、産業精神保健に限ったこと(事例性の重視は、産業メンタルヘルスに限ったこと)ではないです。地域における精神保健(地域におけるメンタルヘルス)においても、メンタルヘルス病を有するメンタルヘルス不調者が社会の中で生活をしていくために、メンタルヘルス不調者本人の抱えている心配メンタルヘルス不調者の困難を把握し、どのようなメンタルヘルス支援を行えばよいかを検討する上で不可欠です。
現時点で事例性はみられないが、メンタルヘルス診断メンタルヘルス相談などを通じて疾病性が存在するメンタルヘルス疾患の例が見つけられた場合、産業保健職などメンタルヘルス職として、どこまでメンタルヘルス的な介入を行うかは難しいメンタルヘルスの問題です。事例化の有無と疾病性を有するメンタルヘルス不調者の病感・病識との関係によると、事例性が明らかでなくても、メンタルヘルス不調者本人病感・病識があるメンタルヘルス疾患の例では、当該メンタルヘルス不調者本人にメンタルヘルス疾患による苦痛メンタルヘルス疾患への困惑を軽減したいという意思があれば、当該メンタルヘルス不調者本人メンタルヘルス相談しながら、上司や人事労務管理部署のメンタルヘルス支援への協力を得ることも検討し、職場でのメンタルヘルス対応を図っていくことになります。当該メンタルヘルス不調者本人自身メンタルヘルス疾患を改善したいという意思が認められない場合、あるいははっきりした病感・病識がみられないメンタルヘルス疾患の例では、メンタルヘルス的な介入に関する職場のメンタルヘルス判断はさらに難しいです。職場でのメンタルヘルス不調には慎重な経過観察を継続し、メンタルヘルス不調が近い将来事例化する可能性が高いか、そのままではメンタルヘルス不調の悪化が懸念され、職場でのメンタルヘルス的な介入によって、メンタルヘルス不調の悪化への抑止効果が期待できるメンタルヘルス不調の例については、やはりメンタルヘルス不調者本人、場合によっては親族と連絡を取りながらメンタルヘルス的な介入を模索することが望まれるでしょう。
以上、千里中央駅直結千里ライフサイエンスセンタービル16階・豊中市心療内科メンタルヘルス科)・職場復帰支援リワーク支援およびリワーク支援プログラム)協力医療機関「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。

 

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