メンタルヘルス対策(その5) | 豊中市 千里中央駅直結の心療内科「杉浦こころのクリニック」

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メンタルヘルス対策(その5)

2015年03月07日 

皆様、こんにちは。心療内科 精神科千里中央駅千里ニュータウン医療法人秀明会 杉浦こころのクリニック」の杉浦です。
今回は「メンタルヘルス対策」の5回目です。引き続き、メンタルヘルスについて詳しく触れたいと思います。
【続き→】問題なのは、こうした状況を放置しておくと、精神疾患やメンタルヘルス不全にかかり自殺などに結び付くケースが出てくることです。事実、厚生労働省が2008年5月に発表した労災認定に関する調査によると、過労職場のストレスが原因でうつ病などの精神疾患やメンタルヘルス不全にかかり自殺したとして2007年度に労災認定された人が、前年度を15人上回る81人に達し、2年連続で過去最悪となりました。さらに、自殺を含む精神疾患の認定者も268人と前年度比3割の増加となっています。厚生労働省では「過重労働に加え、仕事の重圧なども精神疾患やメンタルヘルス不全の原因となる」としており、労働環境の改善を強く求めています。
メンタルヘルスの専門家精神科・心療内科)は、労働者の精神疾患やメンタルヘルス不全が増える背景には、企業が目先の発症者対策に追われ、過重労働を減らせていない根本的な問題があることを指摘しています。加えて、「勝ち組・負け組」といった考え方がもてはやされ、さらには職場でのいじめや過剰なノルマなどが原因で、会社の中で連帯して問題を解決する能力が低下していることも一因に挙げています。
以上見てきたように、仕事や職業生活に関する「ストレス」を感じる社員の割合は、年々増加傾向にあります。IT技術も日々進歩していき、働く人に対する負荷はますます増大、多様化すると予想されます。何より過労自殺が増えてきたことが、そのことを証明しているでしょう。今日的なストレスに対して、いかに有効なメンタルヘルス対策を打てるかが極めて重要な課題となってきたのです。
以上、心療内科千里中央駅直結千里セルシー3階「杉浦こころのクリニック」の杉浦でした。

 

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